偶痕
《2020/絵画日本画材》

 

「キテミテ中之島2020」出品作品のコンセプト

クワガタ虫が餌を食べた後の形と自分が刷毛で色を置いた時の刷毛跡をなぞることによって生み出される偶然できる形を利用して絵を描いている。今回のこの進撃というタイトルは社会に踏み出す自分のやる気と希望に満ちた心情を表現した。

 

駅から始まるアートイベント「キテミテ中之島2020」への想い

社会の中でアート作品は人々に対して様々な発見や活力を与えてくれると思います。その気づきや活力は視覚としてとらえることはできないが、それを放出し人々に活力を与え心を豊かにするものはアート作品である。自分の思想や哲学を作品に込める行為である制作によって培われた作品のエネルギーを展示という形で放出することは、自分と周りに生きるエネルギーをもたらし明るい未来創造にも繋がる。

 

「キテミテ中之島2020」延期から開催に向け考えたこと

キテミテ中之島2020の延期は大変残念なものであった。風船が萎むかの如く世の中も私自身も萎縮し暗い雰囲気が漂っていた。しかし自分の展示する作品を観た時に今の自分にない力強さを感じた。生き生きとやりたいことを画面にぶつけたこの作品を見て、萎縮した私は再び突き進んで行こうと思えた。自分の作品を、萎縮してしまったこの世に出して、おこがましいかもしれないが少しでも力になって欲しいと思った。

 

Profile

1996 京都府生まれ
2020 京都精華大学芸術学部造形学科日本画コース
現在 京都府在住

【グループ展】

2018 日本画3人展(ANTIQUE bell/京都)

【公募展・受賞】

2019 第3回 新日春展 入選
第65回 全関西美術展 日本画 佳作 受賞
改組 第6回 日展 第一科 日本画 入選
第19回 福知山市佐藤太清賞 入選

 

《photo image: 偶痕/2019》