【会期2】
郷に入って、雲
《2020/インスタレーション/針金、グラスファイバー
【会期6】
一つ屋根の下、風
《2020/インスタレーション/綿布、ネット、毛糸、アクリル絵具》
【大阪府立国際会議場】
風も水面も、星
《2020/インスタレーション/遮光布、綿布、アクリル絵具》
「キテミテ中之島2020」出品作品のコンセプト
地下と合わせて、地上空間の展示に挑戦する。これまでテーマとしてきた、水と空を、両方の空間で表現したい。また、地上には、地下にはない光の要素を取り入れた展示を試みたい。モチーフはパンツ。人が見えないようにしている、または忘れている何かを感じて欲しい。
駅から始まるアートイベント「キテミテ中之島2020」への想い
「中之島はアートのまち」知人から聞いたとき、ハッとした。中之島には、このイベントを通して、8年通った。8年目で感じているのは、街の温度だ。この街には、先人たちが築き上げてきた歴史と、現代を生きる人々が守る新しい物が、詰まっている。それらを川と線路がつないでいて、まるで生き物の様だ。今、改めて思うのは、人々の心の交流の大切さである。何が起こるかわからない世の中だからこそ、みんな仲間が欲しい。「未来のおとな」という言葉には、人が人を認め、受け入れ、たくす、という意味を感じる。みんなが夢を持って「未来のおとな」になる。キテミテ中之島は、「未来のおとな」たちのための、未来が見られる場所にしたい。
「キテミテ中之島2020」延期から開催に向け考えたこと
あの数ヶ月、私は穴の中にいるようでした。どっちにも行けない穴です。
この穴は、すぐに私の何になるのかはわかりません。ただ、穴の中で感じたのは、「何も変わらない」。今まで信じてきたこと、守りたいこと、大切にしたいこと。いきものの世界は変わらないから、大丈夫そうだということです。生命誌研究館の中村桂子先生が、おっしゃるように人間が「へんてこ」であるかぎり未来は続いていくかもしれないと思えてきます。「へんてこ」?そりゃ、パンツのことですよ、やっぱり!
Profile
1978 奈良県生まれ
2004 大阪芸術大学 大学院 修士課程 芸術制作研究科造形表現Ⅱ(絵画)
現在 大阪府 在住
【個展】
2005 それぞれ展(ドットアートコスモ/大阪)
2006 それぞれ展(ドットアートコスモ/大阪)
2008 それぞれ展(ドットアートコスモ/大阪)
2019 酒蔵で、ヨシムラリエ展 笑うパンツに福来たる!(伊丹市立郷町館・旧岡田家住宅・酒蔵/兵庫)
【グループ展】
2013~ キテ・ミテ中之島(京阪電車中之島線/大阪)
2016 アートピクニック大仙公園×金魚(大仙公園/大阪)
2019 NEW FACE ART堺展(堺市文化館/大阪)
【公募展・受賞】
2017 堺市展 入選
2018 堺市展 芸術新人賞